事例-インキュベーション事業

イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン 事 業

会社に寄り添う仕事

新規事業は、戦略だけでは立ち上がりません。

どれだけ緻密な計画を立てても、
それを実行する「人」がいなければ、
絵に描いた餅で終わります。

私たちは、事業戦略と人材戦略を同時に設計します。

「何をやるか」だけでなく、
「誰がやるか」も含めて、一緒に考える。

それが、MK2のインキュベーション事業です。

CASE 01

IT企業50名。
新規事業責任者の採用と立ち上げを、同時に走らせた3年間

業種: IT企業(SaaS)

規模:従業員50名

支援期間:3年間

最初の相談

D社の社長と初めて会ったのは、名古屋市内のコワーキングスペースでした。

SaaS事業で順調に成長している会社。従業員50名、売上10億円。
既存事業は安定していましたが、社長には次の一手が見えていました。

「新規事業を立ち上げたいんです。
でも、誰に任せるべきか分からない」

最初の印象

話を聞いてみると、社長は非常に戦略的な方でした。
市場のトレンドを読み、次の成長機会を見据えている。

でも、一つ大きな課題がありました。
社内に、新規事業を立ち上げた経験者がいない。

「既存事業のメンバーは優秀ですが、みんな今の事業で手一杯。
誰かを新規事業に異動させるのも難しい。
外部から採用するにしても、どんな人を採るべきか…」

社長は、悩んでいました。

本当の課題

私は社長に聞きました。
「新規事業の方向性は、決まっていますか?」

社長は答えました。
「大まかには。でも、詳細は詰められていない」

話を深掘りしていくと、本質が見えてきました。

表面的には「責任者がいない」でした。
でも本質は、「事業の方向性と、それを担う人の要件が、同時に定まっていない」ということでした。

多くの会社は、先に「事業計画」を作り、後から「人」を探します。
でもそれだと、計画と人材がミスマッチになる。

私は提案しました。
「事業の方向性を決めながら、同時に責任者候補も探しませんか?」

支援のプロセス

私たちは、2つのプロジェクトを同時に走らせました。

プロジェクト①:事業コンセプトの設計
インキュベーションチームが、社長と一緒に事業の方向性を磨きました。
市場分析、ターゲット顧客の定義、提供価値の明確化。
3ヶ月かけて、事業コンセプトを固めました。

プロジェクト②:責任者候補のサーチ
HRチームが、「この事業を担える人材」の要件を定義し、候補者をサーチしました。
単なる「新規事業経験者」ではなく、「このコンセプトを実現できる人」を探しました。

そして、候補者が見つかったとき。
私たちは、その候補者と一緒に、事業コンセプトをさらに磨きました。

「この事業、あなたならどう立ち上げますか?」
候補者のアイデアを聞き、事業計画に反映させました。

採用と事業立ち上げが、同時に進みました。

3年後

新規事業は、年商5億円規模まで成長しました。

既存事業との相乗効果も生まれ、会社全体の売上は50%増加。
従業員も80名に増えました。

責任者として採用された方は、今では社長の右腕として活躍しています。

社長のコメント

「最初は『誰を採用するか』で悩んでいた。
でもMK2は、『事業と人を同時に設計しよう』と言ってくれた。
採用会社に、事業立ち上げまで相談できるとは思っていなかった。
HR×Incubationの統合支援が、この成長を生んだ最大の要因です」

私たちが学んだこと

新規事業の成功は、「計画」でも「人」でもない。
「計画と人が、最初から一体で設計されること」だと学びました。

事業戦略と人材戦略は、切り離せない。
それが、MK2の統合支援の価値です。

CASE 02

製造業60名。
10年横ばいの既存事業を、2年で30%成長させた話

業種:製造業(食品加工)

規模:従業員60名

支援期間:2年間

最初の相談

E社の社長と初めて会ったのは、工場の会議室でした。

食品加工業で地域に根ざした会社。従業員60名、売上12億円。
でも、売上はここ10年、横ばいでした。

社長は、率直にこう言いました。
「このままじゃ、ジリ貧です。何か打開策はないでしょうか」

最初の印象

話を聞いてみると、この会社には技術力がありました。
品質も高い。既存顧客からの評価も悪くない。

でも、10年間、売上が伸びていない。
なぜか。

社長は言いました。
「市場が変わったんです。大手との価格競争も厳しい。
でも、うちは昔のやり方を続けている。
変わらなきゃいけないのは分かってるけど、何から手をつければいいか…」

本当の課題

私たちは、まず事業の棚卸しから始めました。

既存の顧客、既存の商品、既存の営業方法。
すべてを可視化しました。

そして分かったことがありました。

この会社は、10年前のターゲット顧客に、10年前の商品を、10年前の方法で売り続けていました。
市場は変わったのに、会社は変わっていなかった。

本質的な課題は、「市場環境の変化に対応できていない」ということでした。

支援のプロセス

私たちは、事業を再構築しました。

ステップ①:ターゲットの再定義
市場分析を行い、今の時代に合うターゲット顧客を再定義しました。
従来のBtoB大口顧客ではなく、BtoC小口顧客への展開を検討しました。

ステップ②:提供価値の再設計
「安い」ではなく「品質が高い」「地域密着」という強みを前面に出す戦略に転換しました。

ステップ③:営業戦略の刷新
従来の訪問営業だけでなく、ECサイトの立ち上げ、地域イベントへの出展など、新しいチャネルを開拓しました。

そして、この変革を実行するために。
MK2のHR事業と連携して、営業責任者を外部から採用しました。

新しい戦略を、新しい人材が実行する。
事業と人材が、同時に変わりました。

2年後

売上は12億円から15.6億円へ、30%増加しました。
利益率も5ポイント改善しました。

ECサイトは好調で、新規顧客が増え続けています。
地域でのブランド認知も向上しました。

社長は言いました。
「10年止まっていた会社が、2年で動き出した」

社長のコメント

「最初は『コンサルに依頼しても、資料作って終わりでしょ』と思っていた。
でもMK2は、実際の営業活動まで踏み込んで伴走してくれた。
営業責任者の採用も支援してくれて、事業と人が同時に変わった。
これが一番大きかった」

私たちが学んだこと

既存事業の再構築は、「戦略」だけでは実現しない。
「それを実行する人」が同時に必要だと学びました。

事業戦略と人材戦略。
この2つを同時に変えることが、成長の鍵です。

CASE 03

小売業80名。
アナログ業務をDX化し、コスト20%削減を実現した話

業種:小売業(地域密着型)

規模:従業員80名

支援期間:1.5年間

最初の相談

F社の社長と初めて会ったのは、店舗の事務所でした。

地域密着型の小売業。従業員80名、売上18億円。
地域では知られた老舗企業です。

社長は、疲れた様子でこう言いました。
「DXしたいんです。でも、何から始めればいいか分からない」

最初の印象

店舗を見せてもらうと、すべてがアナログでした。

在庫管理は紙の台帳。
発注は電話とFAX。
売上集計はExcelに手入力。

社長は言いました。
「若い社員からは『非効率だ』と言われる。
でも、ベテランは『今まで通りでいい』と言う。
何をどうデジタル化すればいいのか、正直分からない」

本当の課題

私たちは、まず業務プロセスの可視化から始めました。

発注から入荷、在庫管理、販売、売上集計まで。
すべての業務フローを図に描き出しました。

そして分かったことがありました。

この会社は、同じ情報を何度も手作業で転記していました。
在庫台帳に書いた情報を、発注書に書き写す。
発注書の情報を、Excelに打ち込む。
ミスも多く、時間もかかる。

本質的な課題は、「デジタル化されていない」ことではなく、
「業務フロー自体が非効率」ということでした。

支援のプロセス

私たちは、いきなりシステムを導入しませんでした。
まず、業務フローを再設計しました。

ステップ①:業務の棚卸しと優先順位づけ
すべてをデジタル化するのではなく、「何から手をつけるべきか」を整理しました。
まず、在庫管理と発注業務からスタート。

ステップ②:業務フローの再設計
紙ベースの業務を、どうデジタル化するか。
ベテラン社員にヒアリングし、現場の知恵を活かしながら設計しました。

ステップ③:システム導入と研修
中小企業でも使いやすいクラウドシステムを選定。
導入後、全社員向けの研修を実施しました。

ステップ④:定着支援
最初の3ヶ月は、毎週現場に入り、困りごとを聞いて改善しました。
ベテラン社員も、少しずつ慣れていきました。

1.5年後

在庫管理の精度が上がり、欠品が減りました。
発注業務の時間が半減し、担当者の残業も大幅に減りました。

全体のコストは20%削減。
浮いた時間を使って、接客の質が向上し、売上も10%増加しました。

社長は言いました。
「DXって、システムを入れることじゃなかったんですね」

社長のコメント

「最初は『高いシステムを買わされるんだろう』と思っていた。
でもMK2は、まず業務フローを見直そうと言ってくれた。
システムより、現場の声を聞いてくれた。
だから、ベテラン社員も納得して変わることができた」

私たちが学んだこと

DXは、「システムを入れること」ではない。
「業務を再設計し、人が変わること」だと学びました。

技術より、人。
それが、MK2のインキュベーション事業の信念です。

会社に寄り添うとは、
こういうことです

事業の成長は、戦略だけでは実現しません。
人と事業、両方を見ることが必要です。

※この事例は、複数の実例をもとに再構成したものです。
個人・企業が特定されないよう、一部内容を変更しています。

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